『First Time』は、MELLOWより2020年5月29日に発売された
PCゲーム『Petrichor -ペトリコール-』のオープニング主題歌です。
歌唱は夢乃ゆきさん、作詞・作編曲は東条サダヲさんが担当しています。
“雨の匂い=Petrichor” を象徴に据えた本作は、 幼馴染・えりかと、その親友・灯里との間で揺れ続ける重く切実な三角関係を描いた短編ADV。 夢乃ゆきさんの透明感と湿度を帯びた歌声が、作品の持つ痛み・後悔・依存・救いをそのまま音楽化した一曲です。
この記事では、楽曲情報、公式ムービー、ゲームあらすじ、投稿主レビュー、 聴きどころ、作品紹介、購入方法まで詳しく紹介します。
楽曲基本情報
| 作品名 | Petrichor -ペトリコール- |
|---|---|
| 発売日 | 2020年5月29日 |
| 曲名 | First Time |
| 主題歌 | オープニング主題歌 |
| 歌唱 | 夢乃ゆき |
| 作詞 | 東条サダヲ |
| 作編曲 | 東条サダヲ |
| ブランド | MELLOW |
『First Time』の特徴
- 夢乃ゆきの湿度を帯びた歌声が“雨の匂い=Petrichor”の世界観を表現
- 過去と現在が交錯する物語性と高い親和性を持つメロディ
- 灯里ルートの感情を象徴するタイトルと歌詞構成
- 短編ADVの空気感を強く印象付ける静かな余韻のあるOP曲
公式ムービー(OP)
投稿主レビュー
★作品のコンセプトとテーマ
『Petrichor』は、幼馴染のえりかと、その親友・灯里の間で揺れ続ける “どうしようもなく人間らしい三角関係”を描いた作品。 過去に踏み越えてしまった関係と、現在の純粋な恋が並行して進むことで、 恋愛の多面性、弱さ、依存、後悔、そして救いが立体的に浮かび上がる。
タイトルの「Petrichor」は“雨の匂い”。 乾いた大地に雨が落ちた瞬間に立ちのぼる湿った香りは、 作中で繰り返し描かれる“雨の夜”の出来事と結びつき、 登場人物たちが抱える痛みや記憶を呼び起こす象徴として機能している。 この匂いのイメージが、作品全体の空気を静かに支配している。
★良かった点
■えりかの変化の描写
えりかは最初、誰にでも優しく接する“完璧な優等生”として描かれる。
しかし、主人公への強い独占欲と不安が少しずつ彼女を侵食していく。
その変化は決して急ではなく、“愛情が形を変えていく瞬間”が丁寧に積み重ねられている。
純粋さが歪み、優しさが執着へ変わる過程があまりにも人間的で、怖いほどリアルだった。
■過去と現在が交錯する演出
現在の恋愛の中に、ふとした拍子に灯里との記憶が差し込まれる。
その度に主人公の罪悪感が顔を出し、灯里の存在が“過去の影”として現在を曇らせる。
灯里は単なる恋のライバルではなく、主人公が抱え続けてきた重荷そのものとして物語に絡み続ける。
この交錯が作品の湿度を高め、背徳感を強く残す。
■灯里の家庭環境が生む不穏さ
灯里の父親は終始不穏で、更生したのかどうか分からない曖昧さがずっとつきまとう。
特に灯里の部屋にふらりと現れる場面は、小さな違和感として積み重なり、後半でしっかり回収される。
“家庭という逃げ場のない空間”が灯里の心を縛っていることが静かに伝わってくる。
■声優の演技と音楽
蒼乃むすびさんの演技は圧巻で、特に病室で灯里の母親と語り合うシーンは胸に迫る。
また、ルートごとにED曲が変わる構成も秀逸で、
えりかルートの「Petrichor」、灯里ルートの「First Time」は
それぞれの恋の形をそのまま音にしたような余韻がある。
■短編ながら分岐の振れ幅が大きい
プレイ時間は短いのに、純愛ルートと背徳ルートの後味がまったく違う。
“雨上がりの匂い”のように浄化されるルートもあれば、
湿った重苦しさがまとわりつくルートもある。
この振れ幅の大きさは短編ADVとしては破格で、作品のテーマ性を強く支えている。
★惜しかった点
■シナリオの比重がやや偏る
心理描写の鋭さは素晴らしいが、展開の要所が急ぎ足に感じられる部分もある。
特に灯里の家庭環境は断片的で、もう少し丁寧に描かれていれば重みが増したはず。
■三角関係の決着がやや軽い
灯里ルートでえりかとの関係があっさり修復される点は、物語のリアリティと少し噛み合わない。
主人公の選択の重さを考えると、もう一段階踏み込んだ描写が欲しかった。
★総評
『Petrichor』は、雨の匂いのように静かで湿っていて、どこか痛い。 短編でありながら、恋愛の弱さ・依存・後悔・救いをここまで丁寧に描いた作品は珍しい。 声優の演技、音楽の余韻、心理描写の鋭さが強く印象に残る、 “湿度の高い三角関係ADV”として非常に完成度が高い一作だった。
ゲームあらすじ
「私好きだな、雨の匂い。ペトリコールっていうんだって──」
その匂いは、2年前の雨の夜を思い起こさせた。
主人公・拓実は、久しぶりに再会した幼馴染・えりかと過ごしながらも、 かつて関係がこじれた灯里の存在を心の奥に抱えていた。
──2年後。 大学生になった拓実は、えりかとの穏やかな日々を送りつつも、 過去の選択が消えないまま胸に残っていた。
初夏のある日、えりかとのデートで訪れた喫茶店で、 偶然バイト中の灯里と再会してしまう。
「忘れられるはずがないでしょ。あの雨のこと……最低な夜のこと」
『First Time』の聴きどころ
夢乃ゆきさんの透明感ある歌声が、 灯里ルートの持つ“痛みと救いの狭間”をそのまま音にしたような一曲です。
雨の匂い=Petrichorというモチーフと高い親和性を持ち、 短編ADVの静かな余韻を強く印象付けます。
『Petrichor -ペトリコール-』とは?
MELLOWが贈る、雨の匂いをモチーフにした短編恋愛ADV。 幼馴染とその親友との三角関係を軸に、 後悔・依存・救い・選択といった感情を丁寧に描いた作品です。
- 雨の匂い=Petrichorを象徴に据えた湿度の高い物語
- 短編ながら分岐の振れ幅が大きい構成
- 心理描写の鋭さと声優の演技が光る
- 純愛と背徳が並行する重く切実な三角関係ADV
ゲーム購入について
本作はダウンロード販売サイトにて配信されています。
Petrichor -ペトリコール-
関連リンク
まとめ
『First Time』は、夢乃ゆきさんの湿度を帯びた歌声が 灯里ルートの痛みと救いを丁寧に表現したOP主題歌です。
『Petrichor -ペトリコール-』は、 雨の匂いを象徴に据えた重く切実な三角関係ADVで、 心理描写・演技・音楽の余韻が強く印象に残る短編作品でした。


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