『モラトリアム・クラスタ』は、WHITESOFTより2013年7月26日に発売された
PCゲーム『ギャングスタ・リパブリカ』のオープニング主題歌です。
歌唱は柚子乃さん、作詞は松島詩史さん、作曲は中沢伴行さん、
編曲は中沢伴行・尾崎武士さんが担当しています。
まさに歌詞も曲調も、ナイフを突きつけてくるような鋭さ──
そんな切り裂くような感情を抱かせる一曲です。
この記事では、楽曲情報、公式ムービー、あらすじ、レビュー、聴きどころ、作品紹介、購入方法まで詳しく紹介します。
楽曲基本情報
| 作品名 | ギャングスタ・リパブリカ |
|---|---|
| 発売日 | 2013年7月26日 |
| 曲名 | モラトリアム・クラスタ |
| 主題歌 | オープニングテーマ |
| 歌唱 | 柚子乃 |
| 作詞 | 松島詩史 |
| 作曲 | 中沢伴行 |
| 編曲 | 中沢伴行・尾崎武士 |
| ブランド | WHITESOFT |
『モラトリアム・クラスタ』の特徴
- 柚子乃の鋭く突き刺さる歌声が“悪”と“仲間”のテーマに高い親和性
- 松島詩史の歌詞がモラトリアムの痛みと衝動を鮮烈に描く
- 中沢伴行らしい攻撃的なサウンドが作品の空気感をそのまま音楽化
- ギャング部の「邪悪であれ」という行動原理を象徴する一曲
公式ムービー
Full版はこちら
投稿主レビュー
まさに歌詞も曲調も、ナイフを突きつけてくるような鋭さ──
そんな切り裂くような感情を抱かせるOP曲で、
ギャング部の「邪悪であれ」という行動原理を象徴する一曲でした。
本作は「考察ゲー」というより「解釈ゲー」という言葉がしっくりくる作品で、
『モラトリアム』『仲間』『悪』というテーマが多層的に絡み合っています。
面白いのは、仲間同士が対立するという構造。
心の中のガラクタを捨てられない者たちが集まったギャング部だからこそ、
そのガラクタをぶつけ合う形で対立が生まれる。
これは普通の部活では起こらない対立であり、
“普通じゃない彼ら”だからこそ必要な衝突でした。
本音を殺してうわべだけ仲良くするのは邪悪ではない──
ぶつけ合って、納得し合って、あるいは納得できなくて、
その先に「仲間」がある。
この作品が掲げる「コミュニティ追求型ADV」という言葉がよく分かる構造でした。
物語は一部と二部の構成で、一部はキャラのHシーンを回収して終わる簡潔な内容。
しかし本作の本質は二部にあり、
ヒロイン二人の思想対立を軸にした6パターンのストーリーが展開されます。
主人公VSヒロインではなく、ヒロインVSヒロインの総当たり構造が秀逸で、
主人公が蚊帳の外にいるからこそ多角的な視点で楽しめるのが魅力でした。
彼女たちの性質を理解した上で、
このグループがどう成り立っているかを突き詰めた結果、
オチも綺麗にまとまり、作品タイトルにもテーマにも深く結びついていました。
ただし、シナリオが求めていた規模よりも狭い範囲で収まってしまったため、
作品としてのスケール感はやや物足りない印象もありました。
それでも、心地良いBGM、読みやすいフキダシ型ウィンドウ、
自然な会話、突飛な設定を日常に溶け込ませる丁寧さなど、
“ひと昔前の丁寧なマンガやアニメ”をPCゲームに落とし込んだような魅力がありました。
物騒なタイトルからは想像できないほど温かさに満ちていて、
読後はもっと彼らの世界に浸っていたいと思える──
「仲間」という存在が魅力的に描かれた良い作品でした。
ゲームあらすじ
「心の中のガラクタを捨てられないものは、あの店を訪れるといい。
いつか、仲間にめぐり逢える」
そんな誰も気に留めない噂話。
けれど、少しだけ周りと違う内面を抱えた彼らは、その噂に導かれ仲間を見つけた。
盛夏――
「……何か悪いことねーかな」
騒々しい鐘の音の中、篤志部の部室で時守叶はつぶやく。
聖天義学園本校舎。
時を告げる鐘の真下、誰も寄りつかない場所にある部室。
しかし学内でその部を正式名称で呼ぶ者はいない。
生徒も教師も、関わりたくないという苦笑とともにこう呼ぶ。
「ギャング部」
名付け親は副部長の叶。
部室には額縁に入れられたスローガンが掲げられている。
――邪悪であれ。
「悪が世界を変える」と信じる叶の発案であり、ギャング部の唯一の行動原理。
あるときは子供たちの遊び相手になると称して時間を奪い、
またあるときはおばあちゃんの引っ越しを手伝うと称してお菓子をせしめる。
これが、彼らの「悪」。
学園で、商店街で、駅前で、街中で──
ギャング部の面々は今日も悪をなす。
なぜなら、悪であることは仲間である証だから。
心の中のガラクタを捨てられない彼らは、悪の名の下にめぐり逢った仲間なのだから。
だから今日も叶はつぶやく。
「……さて、悪いこと、探しに行くか」
仲間とともに、悪党どもの共和国(ギャングスタ・リパブリカ)での時間を過ごすために。
『モラトリアム・クラスタ』の聴きどころ
柚子乃の鋭い歌声と中沢伴行の攻撃的サウンドが、
ギャング部の「邪悪であれ」という行動原理と
モラトリアムの痛みを鮮烈に描くOP曲。
『ギャングスタ・リパブリカ』とは?
「悪」「仲間」「モラトリアム」というテーマを軸に、
思想対立とコミュニティの在り方を描いた独自性の高いADVです。
- 仲間同士が“ガラクタ”をぶつけ合う思想対立構造が秀逸
- 主人公ではなくヒロイン同士の対立が物語の中心
- 6パターンの多角的ストーリーでテーマを深掘り
- 丁寧な会話・UI・BGMで心地よい読後感を残す
ゲーム購入について
本作はダウンロード販売サイトにて配信されています。

ギャングスタ・リパブリカ
関連リンク
まとめ
『モラトリアム・クラスタ』は、
ギャング部の「邪悪であれ」という行動原理と
モラトリアムの痛みを鋭く描いた、切り裂くようなOP曲でした。
『ギャングスタ・リパブリカ』は、
仲間同士の思想対立を軸にした独自性の高いADVで、
温かさと痛みが同居する“コミュニティ追求型”の物語が魅力の作品でした。


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